食材のうんちくや日本料理の成り立ちは、物語を作る上でとても大切な知識です。たとえ作品に登場しなくても、知識がなければ歴史ある日本料理の世界を表現することはできません。と思いつつ、少しずつ勉強してはいる私ですが、借金してまで飲み食いするただの意地汚いヤツでして…。
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| 京都に取材に行くたびに、「新福菜館」のラーメンは必ず食べてました。 |
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| 「新福菜館」は、チャーハンも絶対外せないんです。 |
先日も新聞の折込広告にグッときて「これも作品作りに役に立つ! はず…」と言い張って、都内のデパートで開催されていた「京都展」と「全国駅弁大会」へ、連チャンで出かけたのでありました。
で、まずは「京都展」。仕事帰りに姉と弟と現地集合。目指すはイートインの新福菜館。途中、有名割烹店と有名イタリアンがコラボしたイートインを発見。「本来はこっちでしょ〜?」という、弟のツッコミを右から左に受け流して、特製ラーメンと半チャーハンを完食。その後、湯葉や豆腐、漬物にわらび餅を試食しつつ、竹細工の箸、耳かきを2本を購入。やっぱり有名デパートの催事だけあって、かなり楽しめました。
そして数日後、今度も仕事帰りに弟と待ち合わせ、「全国駅弁大会」へ。「これを買う」と心に決めていたのは秋田・大館の鶏弁当と岩手・平泉のウニ弁当。会場に入ると、これがバーゲン会場並みの人ごみ! 人気駅弁の前には長蛇の列。テーマパークのアトラクションのように「こちらが最後尾、30分待ち」なんて立て看板まであり、会場は熱気ムンムン! 思わずこちらも気合が入り、汗だくになって家族に頼まれたものを買いに走ったのです。しかし、どれも売り切れ。仕方なく他の駅弁を買ってスゴスゴ帰宅したのでした。
でも、どうしても鶏弁当が忘れられず、他日家族4人で再トライ! 昼に会場入りしたものの、お目当ての鶏弁当は開店間もなく販売分の整理券を配り終え、あとキャンセル待ち。もう、こうなると我を忘れる私。暑さにポーッ、販売員の口上にのせられて、駅弁14種16個、さらに梅干や山葵漬け、うるめいわしに海ブドウ、普段は食べない羊羹、クッキーなどの甘い物まで大量購入。おまけに、「1年持つから」と言われて200gで12800円也の礼文島産・塩ウニまで買ってしまいました…。
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| 恥ずかしながらこんなに買い込んじゃいました。 |
ここでちょっと一言。生ウニは大好物の1つなのですが、身崩れしやすいため、ナスの色出し等に使われるミョウバンを添加することが多いそうで、塩ウニや瓶詰めのウニにも使われることがあります。このミョウバンがけっこう曲者で、少量ならいいのですが、量によっては苦味として舌に残ることが…。
私はその苦味が苦手で、しばらくウニが食べられずにいたのです。購入した塩ウニは塩のみで作られているため、かなり塩辛いのですが、ミョウバン無添加品なのだそう。そう聞いちゃあ買わずばなるまい! いろいろ食べ比べるのも「仕事」の1つですもんね(家族からは顰蹙を買いましたが…)。
そして興奮冷めやらぬ晩、実家の家族を合わせて総勢9人で「家庭内駅弁大会」を開催。みんなで駅弁を回し食べ、気分はウキウキ行楽気分に!
そういえば、お弁当は江戸時代に庶民の間で流行した花見や観劇などの物見遊山の携帯食が始まりとされ、駅弁は明治時代に登場した電車での携帯食として考案されたといわれています。それからお弁当は庶民文化に根ざし、ハレの日や年中行事を彩るものとして受け継がれ発展してきました。駅弁大会が大人気なのも、お弁当が昔から「心はやるもの」だったからなのでしょう。
駅弁を食べていると、中学1年の姪っ子が「小学6年生の移動教室で、みんなと食べた釜飯が超おいしかった」とポツリ。残念ながら姪っ子お目当ての釜飯は買えませんでしたが、誰でもお弁当にまつわる思い出話があるんだな〜、とほっこりした気分に。こんな些細な話ですが、こういったほっこり感を作品にできればと、真剣に思ったのでした。
やっぱ駅弁大会も勉強になったじゃん! 後付ですケドね。てか、姪っ子のために、横川まで釜飯買いに行っちゃおう〜っと、さらに真剣に思ったのでした。