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スペリオールHISTORY
1992年……2月1日号の巻
株価低落、就職氷河期…微妙に景気が悪くなってきた年。
 1992年。『太陽神戸銀行』が『さくら銀行』に改名…なんてことがあった年。都市銀行の統合合併の動きは、この頃から始まったんですね〜。『さくら銀行』なんて名前があったことすら忘れられつつありますが、今の『三井住友銀行』ですね。ところで、なんといっても、この年の大事件は、ヤクルト・スワローズの14年ぶりのリーグ優勝! いや〜、燃えたな〜。…あ、私情をはさんでスミマセン。
 '92年2月1日号、スペリオールにはどんなマンガが載っていたのか? 能條純一氏の『プリンス』という作品がありました。以前紹介した『ゴッドハンド』に続く本誌連載作品第二弾。…東大卒のキャリア組でありながら、警視庁への昇進を拒み、一刑事として現場捜査にあたる主人公…「プリンス」こと島本光の事件簿。『哭きの竜』や『翔丸』、前述の『ゴッドハンド』に見られる、カリスマ性を帯びた主人公と異なり、能條氏が描くキャラクターとしては比較的「現実的」な雰囲気を持つ主人公に、新鮮な印象を受ける作品です。
 そして、新田たつお氏の『取締役 平並次郎』も連載中でした。…自動車業界有数の巨大企業『大徳自動車』の新取締役に選ばれたのは、系列企業のそのまた下の子会社で社長をやっていた主人公・平並次郎。社長派、会長派の権力闘争の真っ直中で、そんな争いとはまったく無縁な「イイ人」、平並次郎は…。かの『静かなるドン』の巨匠・新田たつお氏が贈る心洗われるコメディー。おもろいです、笑えます、沁みます! 機会があれば是非ご一読を!!
 土田世紀氏の読み切り、『ショッポ』という作品も載ってました。この作品で、土田氏はスペリオール初登場。…締め切りの重圧に負け、すべてを投げて逃走しつつも、最後は仕事場に舞い戻る漫画家(おそらく、本人の実話をもとにしていると思われますが…)の心情を描く、「土田版・マンガ道」とでもいうべき作品。ちなみにこの作品、他社刊行の土田氏の『鐘』という短編集に収録されているのですが、なぜかそちらでは、『湯けむりBUSYバンバン!!』というタイトルになっています。氏のあとがきを読むと、その本に収録することになった時、『ショッポ』というタイトルを思い出せなかったのだそうで…。編集部に電話して聞けばよかったのにぃ。現在、土田氏は、小社刊行の月刊誌『IKKI』にて『夜回り先生』を連載中です。
 …てなわけで、次回も'92年編!
1992年はこんな年だった
2月… 「アルベールヴィル・オリンピック開幕(夏期オリンピックとの同年開催はこれが最後)」
3月… 「ハウステンボス(長崎県)が開業」
4月… 「『太陽神戸銀行』が『さくら銀行』に改名」「千葉市が政令指定都市に」「ボスニア・ヘルツェゴビナ内戦始まる」「ロック歌手・尾崎豊が死去」「旧ユーゴスラビア連邦解体」
5月… 「国家公務員の週休2日制スタート」「日本新党結成」
6月… 「PKO協力法案成立」
7月… 「山形新幹線開業」「バルセロナ・オリンピック開幕」
8月… 「JR東日本が、山手線の全駅で禁煙実施」「東京証券取引所一部で、平均株価が15,000円を割り込む」「金丸信が自民党副総裁を辞任」
9月… 「甲子園球場での阪神×ヤクルト戦で、試合時間6時間26分の日本プロ野球最長記録樹立」「毛利衛氏が、スペースシャトル『エンデバー』に搭乗し宇宙空間へ出発」「高エネルギー物理学研究所の森田洋平博士が、日本最初のホームページを公開」
10月… 「有効求人倍率が1.0を下回り、“就職氷河期”に突入」「ヤクルト・スワローズが14年ぶりにセ・リーグ優勝」
11月… 「ビル・クリントン氏が米大統領選挙に当選」「『大洋漁業』が社名を『マルハ』に変更。『横浜大洋ホエールズ』も『横浜ベイスターズ』と改称」
12月… 「宮澤改造内閣発足」「『チェッカーズ』が紅白歌合戦を最後に解散」
●ヒット曲 『君がいるだけで』米米クラブ
『悲しみは雪のように』浜田省吾
『それが大事』大事MANブラザーズバンド
『決戦は金曜日』DREAMS COME TRUE
『部屋とYシャツと私』平松愛理
『サヨナラ』GAO
『DA・KA・RA』大黒摩季   他
●流行語 「きんさん・ぎんさん」
「ほめ殺し」
「冬彦さん」
「歌手の小金沢クン」
「ツインピークス」
●ベストセラー 『さるのこしかけ』さくらももこ
『受け月』伊集院静
『佃島ふたり書房』出久根達郎