横浜ベイスターズが38年ぶりに日本一になったのがこの年。あの頃は、日本プロ野球もまだ人気があったような気がしますが、今や野球のトップニュースはいつも「松坂」。結局、選手も話題もメジャーに食われちゃってますね。松坂大輔といえば、彼はこの年、夏の高校野球の決勝戦で、ノーヒットノーランの快挙を成し遂げています。あれは衝撃だったな〜。
そんな'98年。
『味いちもんめ』と『お礼は見てのお帰り』の、当時の本誌人気連載作品が、正月のスペシャルドラマになりました。
で、この号から、六田登氏の
『シネマ』という作品が、巻頭カラーで連載スタートしました。…厳選した映画だけを上映してきたせいで客が入らず、廃館寸前の状態にあった「江の島名画館」。ある日この映画館に、ビデオカメラを肩に乗せた謎の男・サバニが現れる。「この映画館を立て直しに来た」と言うサバニ。江の島名画館で働く人たちは、「サバニとは何者か?」を探ろうとする。そんな時、サバニのカバンから、かつて日本映画界の奇人と言われた青海征ニの写真が見つかる。サバニは青海征二の息子だったのだ! サバニは、父からその才能を受け継いでいるのか? そして、江の島名画館を救うことができるのか? 六田氏の映画愛が伝わってくる、熱いコメディーです。
原作・杉之井正樹氏、作画・かざま鋭二氏の
『でんでん虫』は連載第2回。…貧乏寺の息子・十禅寺大道は、ある日、接待旅行でラスベガスに招待される。ベガスで大道は、様々なギャンブルにに挑戦し、そして勝ち続ける。最初はまぐれで勝っていると思われていたが、実は彼はとんでもない博才の持ち主だった。だが、彼と共に旅行をしていた仲間たちは、すっかり賭け事にはまってしまい、巨額の負債を抱え込んでしまう。仲間の一人に、負け分を取り戻してくれと頼まれた大道は、ブラック・ジャックで勝負に出るが…。博打好きの人間必見の本格ギャンブル巨編です。
星里もちる氏は
『オムライス』を連載中。…主人公・今井光は、ある日、歯医者で一人の女の子と出会う。光は、歯の治療が恐くて倒れてしまったこの女の子・今井みどりを家まで送り届ける羽目に。が、そこには美人姉妹が待ち受けていた! その四姉妹から、突然一緒に住んでほしいと頼まれた光。一度は断るものの…。ひょんなことから、美人四姉妹と同じ屋根の下に暮らすことになったオイシイ男の苦労(!?)を描く、星里氏ならではのホームコメディです。
'96年まで細野不二彦氏がスペリオールで連載していた人気プロ野球漫画『愛しのバットマン』の続編、
『愛しのバットマン Returns』が、シリーズ連載としてこの号から復活。…前作で、「東京ロビンズ」から「鹿児島サザンクロス」へ、主人公・香山雄太朗を移籍させるという、今思えばかなり先見的なことを作品で見せてくれた細野氏。今度は香山をメジャーリーグでデビューさせています。当時すでに野茂英雄がメジャーに行っていたとはいえ、漫画で主人公をメジャーリーグへ…という試みを10年近く前にやっていたんですから、頭が下がります。でも、この作品、単行本未収録のようです。かなり貴重な「細野作品」と言えるかも。
森田フミゾー氏の
『みそじる』、大橋ツヨシ氏の
『ばらあど町』という4コマ作品も連載中でした。『みそじる』は、30代女性の悲哀を笑いに昇華させた作品。『ばらあど町』は貧乏フリーターの日常を描く“青春大河4コマ”。好対照の作品ですね。